このコーナーはエムトラをご利用のお客様や、エムトラスタッフ(や、そのペット)から寄せられた世界の話を皆様に紹介するコーナーです。
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*エアライン(航空会社)はどこにする?!
          〜エムトラスタッフ塗田さんの旅行日記 2〜

 今回のヨーロッパ行き、さて、何に乗ろうか?
「何がいいですかね?」正木さんに聞く。すると、二ヤっと笑いながら、
「一回、若いうちに乗っときい〜、アエロフロート。」と意味深な一言。
そう、今でこそヨーロッパの一流航空会社(エアーフランス等)も混む時期をはずせば、格安で購入できるけど、ちょっと前ではバックパーカー=アエロフロートロシア航空なのでした。
どんなのだ?機内食はでるのだろうか?
そういえば、誰かが「SU(アエロフロートの略)には二度と乗りたくない」って言ってったけ。
パイロットの腕はいいらしい。だって軍人あがりだから・・・。
一抹の不安とともに、「でも、モスクワに行ける!」という好奇心もあって、即、予約&購入。  

 そして、当日。ゲートに行ったが、誰もいない。
他のパリ行きエールフランスのゲートは客でごったがえなのに・・・。
「なんで人(客)がいないんだ?」と不安に思いながら機内に入ると、客が二人座ってました。
ロシア人の客室乗務員が、私のボーディングパスなど見ず、無表情な顔で
「ここに座って」と言う。次に来た客にもそう言って、私の横に座らせる。「???」
その後、ポツポツとマニアック系(オタッキーとも言う)の客が入ってきて、合計12名で出発!(前方のビジネス席らしき席にひとまとめに座らされたのです。)
ちなみに客室乗務員も12名程。(そのうち大半はOFFの人っぽい。)  
名古屋空港発、モスクワへ向けて出発!

乗務員は「君達、勝手にやって!用がある時は呼んで!」って感じ。
彼女・彼らのプライベートに便にあいのりさせてもらっている感じ。
まあね、共産主義国だから、サービスって概念がないんだろうね。納得。

座席は破れ、リクライニングも壊れているけど。このほったらかし状態がなんか心地いいぞ。
他の客もリピーターなのか、読書したり、横になったり。(映画上映なんてもちろんなし・・・。)
このほったらかし状態が、客12名の自然な連帯感を生み出し、互いに微笑み合う始末。
「おー日本人には珍しい光景だあ!!」なんて思いながら一路モスクワへ。  

 初めてのモスクワ。4月だというのに雪が降っていて、最高気温がー5℃。
ホテルの窓からは鉛色の重くて暗い空と白樺並木。
「おおー、これぞモスクワだー」一人、窓辺に酔いしれる私でした。  
翌日、予定通りモスクワを出発し、ローマへ到着。旅の始まりです。  
まあ、赤の広場も聖ワシリー寺院ことねぎぼうず寺院も見れたし、ロシア料理も食べれたし、お国事情も少しだけ触れることができたし、いい経験させてもらえました。何事も経験よ。

 で、でも、今ヨーロッパに行くとしたら・・・。
やっぱり、おいしい機内食・良いサービス・充実の機内販売・液晶TVでゲーム・映画鑑賞ができるエアラインを選ぶ私。   
 さて、皆さんのお気に入りのエアラインはどこですか?