*初海外!西田さんのベトナム一人旅
待ちに待ったお盆休み。
はじめての海外旅行先はベトナム、そして一人旅。
エムトラベルで全て手配してもらい、メモをチェックしながら旅の準備。
アルコール消毒のウェットティッシュ、痛み止めや整腸剤などのお薬、必要そうなものを多めに用意して、事前に渡されたバウチャーと予定表を何度も確認。
ガイドブックも二冊読破したし、大丈夫!!
いざ、出発!!
一日目。
初めての国際空港(今回は関空)はとても広くてどうしようかと思ったけど、案内板に従って動いてれば何の問題もなく飛行機に乗れた。
ベトナム航空の機内のCAさんはアオザイを着ていて、ベトナムを感じさせ、わくわく。
隣の席はベトナム人男性だった。
英語で色々話しかけてこられて、私はかなりカタコトの英語で答える。
と、言っても、ただただ知っている単語とジェスチャーで伝えるだけ。。
まあ、それでも何とか伝わるもので。。
到着までなんとかコミュニケーションを取りながら過ごした。
約五時間のフライトの末、ベトナムのタンソンニャット空港に到着。
ガイドブックの内容を思い出しながら入国を終え、沢山の人でごった返しているロビーでドライバーさんと合流。
偶然すぐに見つけることが出来たから良かったけれど、本当にすごい人。。。
ドライバーさんは私のバウチャーも確認せずに出発する。。。笑
道路にでると、バイク、バイク、バイク、バイク。。。!!
予想以上にバイクの数が多くて驚いた。
ホテルにチェックインした後、お金をセーフティボックスやスーツケースなど、何か所かに振り分け、いくらづつ入れたかメモをし、散歩に出かける。
一人で街中を歩いてみると、日本とは全く違う町並みできょろきょろ。
変に警戒心が強くなって現地の人が皆こっちを見ている!!という被害妄想に陥る。。
しばらく写真を撮りながら歩いていると、小一時間もすると興味津々になり、被害妄想はおさまり、夢中で写真を撮り始める。
どこに行くか決めていなかったけれど、旅慣れた人風にしてみたくて、通りかかった食堂へふらりと。
店先に沢山のおかずが並んでいて、その中から何種類かを選ぶと、店員さんがお皿に盛ってテーブルに持って来てくれた。
。。。。。。。。。。ん?こんなに頼んだっけ?
うまく伝わっていなかったのか大量のおかずが。。
店員さんに話すが伝わらず。。。。諦めて一人で必死に料理を平らげる。初めてのベトナム料理は美味しくて、辛さも日本人でも大丈夫な程度だった。
せっかくなので333(バーバーバー)ビールも飲んで満足し、ほろ酔いでゆっくり歩きながら、暗くなる前にはホテルに戻った。
2日目。
朝、早目に起床して朝食へ。
ビュッフェ形式で中華風のおかずがいくつかと、フォー。
ベトナムに来て初めてフォーを食べたけど、思っていたよりもあっさりしていておいしかった。
日本で普段利用しているホテルとなんら変わりはなく、とても快適に朝食を済ます。
さて、この日は、オプショナルツアーを申し込んであり、クチ、メコン河へ。
バスがピックアップしてくれる。
ガイドさんは日本語が上手で、べっぴんさん。
まずはクチトンネルへ。
ベトナム戦争中、深い地下で生活をしていたクチの人々。
地下トンネルには台所や会議室などもあり、クモの巣のようにいくつも抜け道があるそう。
ここは国家遺跡にも認定されているらしい。
激戦の最中でも、人々はこの地下トンネルで、音楽を演奏し、歌を唄い、踊ったそうな。
実際にトンネルの一部を通ってみると、思ったよりも天井が低く、狭い、蒸し暑い。
そして、真っ暗!暗黒!!漆黒。。。。。。!!
皆、見えない!待って!と言いながら必死にトンネルの中を歩く。
一人の私も負けじと「やばい!暗い!いやあー!」と言いながら進んだ。
恥じている場合ではない。。。。。。
心配した男性一人が、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
こんな中で現代の人間は生活なんてできない。
撮影ポイントではガイドさんが写真を撮ってくれた。
一人旅だけど自分の写真が出来てよかった。
クチを出発すると、昼食へ。
エレファントフィシュ、生春巻きなどベトナム料理をいただく。
今回はタイガービールを飲んだ。これも美味しい。
飲んで食べて、もうすでに眠い。
ツアーの方々とも昼食では会話も弾み、コミュニケーションが取れた。
異国の地、ベトナムで、それぞれ違う地域から同じ日に集まり、一緒に食事をしているという偶然に、なんだか不思議な気持ちになりながら。。。。。。
雑談をし、楽しく食事を終えた。
昼食を終えるとメコン河クルーズ。
手漕ぎボートを漕いでいるのはほとんどが女性だった。
最初は不安定に揺れていたボートも広い所に出ると安定し、景色を楽しむ。
ココナッツの木が沢山あり、見上げると葉から差し込む日差しがとてもキレイ。
手漕ぎボートを降り、少し大きいモーター付きのボートで陸に戻る。
ここでは初めてココナッツジュースをいただく。
想像していたよりもあっさりしていて、暑さで喉がカラカラだったのでとても美味しかった。
周りを見渡すと、どこまでも続きそうな壮大な河、真っ赤な夕陽、手にはココナッツジュース、生暖かい風を感じていると、ここが異国の地、ベトナムだと改めて実感する。
帰りのバスではガイドさんに翌日回る予定の市場の話を聞いたりしながら過ごす。
不安な私は値段交渉の事、治安の事、何でも今のうちに、と相談した。
ホテルでバスを降り、コンビニでまたまた333(バーバーバー)ビールとスナック菓子、ミネラルウォーターなどを購入し、ホテルへ戻る。
ホテルに帰ってからは、その日撮った写真を何度も見返してみたり、翌日回る予定の場所をいまいちど確認してみたりして過ごした。
翌日のために早く寝ようと思っても、体は疲れているはずなのに、ワクワクしてなかなか寝付けなかった。
3日目。
朝食はいつも通り、いくつかのおかずにフォー。
スクランブルエッグ、ウィンナー、少し辛めなあんかけ、フォーを食べた。
さあ、今日は一人で街歩き!不安を振り切り、気合を入れて部屋を出る。
まずは初めてのタクシー。
ここでは、ホテルマンが前に停まっているタクシーに声をかけてくれた。
行き先の地図を指さしすると、地図に記載されている英語は読めない様子だったが、位置を理解してくれ、出発。
まずここで。
初乗りのメーターの数字を確認。
ぼったくりがある事も少なくないと聞いていた私は忘れずすぐに確認。
ネットであらかじめ調べてあったので、妥当と思われる数字であることを確認し、ほっと一息。
到着してからの金額も大体納得のいく金額だったので、もたもたと支払いを済ませた。
まず訪れたのは、戦争史跡館。
ここで見る写真には衝撃を受けた。
日本でも戦争関連の資料館でたくさんの悲惨な写真を見たことがあるけれど、今まで見た写真の中でも一番悲惨な写真が多かった。
枯葉剤の影響に身体に被害を持っている方々への支援金として、募金箱が置かれていたので、そっとお金を入れた。
ベトナム戦争や枯葉剤についての知識はあまりに少ないが、今の自分にできることといえばそれくらいだ。
ここを訪れた事を機に、もう少しこの国の歴史について詳しく知りたいと思った。
次は聖母マリア教会、中央郵便局へ歩いて行った。
地図を見ながら歩いていたら、少し迷子になってしまったが、ツーリストポリスという観光客のサポートをしてくれる人がすぐに声をかけてくれ、道案内をしてくれた。
交通量の多い渡りにくい道路では一緒に渡ってくれた。
さらには教会前、郵便局前で私を立たせ、記念撮影をしてくれた。
なんて優しいんだ。
教会も郵便局もフランスの名残のある洋風のとても美しい建物だった。
郵便局では、一度やってみたいことがあった。
現地から便りを出す、という事。
中央郵便局の全体写真がプリントされたハガキを購入し、奥の椅子に腰掛け、日本で不安に娘の帰りを待つ母へ、メッセージを書いた。
初めての一人旅はとても充実している、心配はいらない、と。
宛先の書き方はネットで調べた。
窓口で切手を購入し、無事に完了。
おそらく、というか、絶対、今出したばかりの葉書よりも私の方が先に日本へ到着することになるのだが。。。
大仕事を終えた気分の私は、国立等聖堂を外からチラリとみて、ホーチミンシティへと歩いた。
ここではなんとなく歩きながらお店に立ち寄り、ショッピングをした。
ベトナムのアクセサリーやストール、サンダルやビーズは刺繍が凝っていて、とにかく可愛い!!
それに、安い。
自分用とお土産用にいくつかまとめ買い。
ここで初めての値段交渉。
提示された金額の半額を提案したが、ありえない、という空気だったので少し上げてみた。
それでもなかなか首を縦に振ってくれなかったが、帰ろうとすると、やっとOKが出た。
ドキドキしたが、何とか交渉成立。
本当はもっと妥当な金額がわかれば良かったのかもしれないけど。。。初めてなので許してもらおう、と開き直って店を後にした。
路上でとてもきれいな切り絵を作っている子もいた。
ここで、友人たちにお土産として購入。
国営百貨店にも行った。
見慣れたブランド店が沢山入っていて驚いた。
目的はこの百貨店の中にあるスーパーマーケット。
スーパーでは比較的なんでも安めだと聞いたので来てみたかった。
物珍しく何でも手に取って見て回った。
ここではベトナムコーヒーを数種類、フォーのインスタント麺をバラでたくさん購入した。
突然、ハッピーバースデイの音楽が流れ出し、スタッフが沢山フロアに集まってきて、歌を唄い出した。
皆が手拍子をするので、私もつられて手拍子をする。
ハッピーバースデイトゥーユー♪
この音楽は万国共通なんだなあ。。。。。。と感心した。
歌い終わるとしまいには大きなデコレーションケーキまで登場。
どうやらスーパーのスタッフのお誕生日祝いのサプライズ。
皆で歌い、ケーキのろうそくを消し、プレゼントを渡し、記念撮影。。。
驚いた。。。
しばらく楽しそうに歓談の後、バラバラとおのおのの仕事へ戻っていった。
なんて自由なんだ。。。。。。!
国柄なのか、ここの職場だからか、よく分からないがスーパーでこんなことが起こることは日本ではまずない。
なんだかイベントに参加させてもらって少し得した気分になった。
昼食は、どうしても行ってみたかったPHO24。
ここは地元の人も利用するというフォーの専門店。
店内はとても綺麗で、日本のファーストフード店のような雰囲気。
観光客もたくさんいた。メニューも英語表記があり、わかりやすい。
牛肉が入ったフォーを注文した。
パクチーなどの香草や辛いスパイス類なんかは、別皿でたくさん出てきたので、自分の好きなように調節できる。
あっさりしているが、しっかりコクもあって、私はかなり気に入った。
さ、後はベンタイン市場。
ここから市場まではガイドブックによると、徒歩15分。
と書かれていたが、実際そこそこ膨れ上がった荷物を持ち、この暑さの中を歩いているともっと長かったような気がした。
最終日に詰め込みすぎたか。。。と思いながらヒーヒー歩いたが、到着してしまうと、衣類や生もの、関係なく所狭しと並べられたカラフルで独特の市場の活気に、またもテンションは上がる。
大体の買い物は済んでいたので、ロータスティーを2箱だけ買い、あとは何となく見て回った。
何と言っても、ここの売り子さんは日本語が上手で、粘り強い!
若い女の子が声をかけてきたが、断った。でも腕をつかんで離さない。
また後で来るから、と言ったら「日本人、皆そう言って来ない!」と腕を離さない。
これには参った。。。
何とか逃れまた物色。。。
とにかく色がキレイで写真に残したくて何枚も撮った。
座って一休みしていると、現地の大学生?風の男の子が隣に座り、英語で話しかけてきた。
怪しいと警戒し、荷物をしっかり握りしめて対応していたけれど、ひとしきり話して、じゃあ、楽しい旅を!的な言葉を放ち、さっそうと立ち去った。
なんだ、心配なかった。私から何も盗れないと思ったか?
外国人で英語の腕試しをしたかっただけなのか?
いや、声をかけたはいいが、私に魅力がなかったのか?とか、悶々と考えてしまった。
いや、、、きっとただ単に、少し一緒に休んだだけなんだよね。。。
3日目になってもやはり警戒心はあまり取れなかった。
さあ、ホテルにはタクシーで帰ろう!
比較的信頼できるよ、みたいなタクシー会社をネットで調べてあったので、そのタクシーを捕まえ、無事ホテルへ。
ホテルでトランクに購入した土産物を詰めるのにロビーで悪戦苦闘していると、ホテルマンが一緒に、ああだこうだ言いながら詰めてくれた。
空港行きの車が迎えに来るまでに一時間以上あったので、少し近所を散歩しがてら写真でも撮ることにしたが、デジカメの充電が無くなりそうだったので、声をかけると充電もしてくれた。
このホテルマンが、かなり面白い。
充電するためのコンセントがロビーには空いておらず、じゃあいいよ、と言ったが、突然、ロビーのかなりメインのスタンドタイプの照明のコンセントをプチンッ!と引っこ抜いて、私のカメラの充電器を差してくれた。
そのせいでロビーは薄暗くなってしまい、なんだか物足りない雰囲気に。。。
ホテルマンは私に親指を立て、去って行った。。。
良いのか?これで。
充電している間、ロビーのソファ―に座ってぼーっとしていた。
時間が遅かったからか、大体の人はチェックインし終えたからか、フロントの女性は奥の部屋へ入ってしまった。
ホテルマンは、外の様子を見たり、何か名簿のようなものをぱらぱらしてみたり。
少し暇そう。
と、思っていたら、フロントにあるチーンと鳴らして人を呼ぶベルを突然鳴らした。
用があってならしたのかと思ったら、鳴らした後、ささっと定位置に戻る。
女性が奥の部屋からいそいそと出てくるが、誰も立っていない。
不思議そうに私の方に視線を向けてきたので、慌てて首を振った。
何だ?と思っていたら、ホテルマン、又ベルを鳴らす。
ホテルマン、定位置に戻る。
女性、私を見る。
私、慌てて首を振る、を三回も繰り返した。
四回目にはスゴイ剣幕で女性が出てきたので、私もその気迫に負け、正直にホテルマンを指さした。
すると女性はホテルマンにものすごい勢いで何か怒鳴っていた。。。
なんだかお茶目?なホテルマンでした。
充電もそこそこ完了したら、少し夜の街に散歩に行きました。
時間ぎりぎりまで歩き回り、ホテルへ。
お世話になったホテルマンにも別れを告げ、空港へ。
帰りも無事に飛行機に乗り、疲れですぐに眠りました。
今回の一人旅、不安もたくさんあったけれど、しっかり下調べをし、準備をしたので何とか予定通りに過ごせました。
行き当たりばったりな旅行も楽しいけど、やっぱり女性の一人旅は危険もたくさんあると思うので、しっかり調べて行くのはとても大切なんだろうな、と実感しました。
今まで、したくてもなかなか出来なかった事、一つ達成しただけでも満足です。
それに加え、色んなものも沢山見れた。
また頑張って働いて、時間を作ってどこか旅に出かけたいと思います。
今回、色々な手配をしてくださった津田さん。
本当にありがとうございました。
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